
漢方薬について
オリジナル処方
当院の漢方は、一般的なエキス剤や既製品ではありません。
患者さん一人ひとりの体質や症状、季節、気候、さらにはその日の体調までを考慮し、すべて異なる処方を行います。
アトピー性皮膚炎や喘息などの慢性疾患は、単に「炎症を抑える」だけでは根本改善に至りません。身体のバランスが崩れることで、免疫・代謝・排泄の働きが乱れ、結果として皮膚炎やかゆみが現れるのです。
そのため、体の深いところから整えるための“煎じ薬”を採用しています。
煎じ薬は、時間と手間がかかりますが、その分だけ効果も確かで、心身の回復力を引き出す力があります。
品質と管理
漢方薬は「素材の質」がすべてです。
当院で使用する生薬は、農薬検査をクリアした安全な原料のみを使用し、日本人管理のもとで栽培されたものを厳選しています。
各成分はクロマトグラフィーによる成分分析で品質を確認し、合格したものだけを真空・遮光で保存。調合時も劣化や酸化を防ぐため、保管温度・湿度を細かく管理しています。
処方後は真空パックに封入してお渡しし、いつでも新鮮な状態で服用できるよう徹底しています。
なぜ“煎じる”のか
煎じるという行為は、単に薬を作ることではありません。
火にかける時間や香りの変化を感じながら、自分の体の声に耳を傾ける時間でもあります。
煎じ薬は、熱によって揮発性の成分までしっかりと抽出し、エキス剤では得られない薬効を引き出します。特にアトピーや喘息など、体の奥に原因を抱える疾患では、この「煎じる」工程が非常に重要です。
毎朝の一杯が、あなたの体を根本から変えていく。
その手間を惜しまないことが、治癒への第一歩なのです。
飲み方と習慣化
漢方薬は非常にデリケートな生薬を使用しているため、扱い方を誤ると変性したり、カビが生えたりして、服用できなくなる場合があります。
そのため、煎じ終わった後はすぐに飲まず、粗熱を取ってから順次お飲みください。
熱いまま服用すると体に熱がこもり、かゆみが出ることがあります。
この点は一般的な漢方治療とは異なる重要なポイントですので、十分にご注意ください。
安全性と実績
当院では、漢方治療の導入から20年以上にわたり、延べ数万人の患者さんを診療してきました。
治療初期に胆道系酵素上昇(GOT・GPT)が見られることがまれにありましたが、継続的な研究と改良によって現在はほとんど報告され ていません。
院長自身も毎日煎じ薬を内服し、処方の改良を重ねています。
“自分の体で確かめる”を信条に、常に安全性と効果の両立を追求しています。